クリエイティブメディア出版

「受賞者発表」ホラー&ミステリー短編大賞2

2025年3月31日 配信

コンテスト

2【発表】■ホラー&ミステリー短編大賞2 クリエイティブメディア出版 松田提樹 大和田龍之介

「ホラー&ミステリー短編大賞」事務局です。大変お待たせ致しました。受賞者の発表です。

*応募総数:

277作品

*審査委員長/松田提樹(総評):

受賞者の皆様おめでとうございます。「ホラー&ミステリー短編大賞2」にご応募いただいた皆様、誠にありがとうございました。

今年は昨年を更に上回る作品のご応募をいただき、感謝申し上げます。

今年の作品群を振り返ると、ホラー要素としては殺人鬼や怪談の定番物語よりも、形を成さない恐怖、存在の輪郭がぼやけた異形のものたちが、物語の中で静かに、あるいは唐突に牙を剥く作品が目立ちました。

また、ミステリー要素に関しては、ホラーとの融合を意識しながらも、ロジックの精緻さを保とうとする試みが見られました。不可解な出来事をただ並べるのではなく、そこに伏線や論理的な帰結を用意し、読者に「腑に落ちる恐怖」を提供する作品は、特に高く評価されました。

「大賞」受賞作は該当者なしとなりましたが、受賞作については、それぞれに独自の魅力があり、恐怖の質も異なります。ある作品は、静かに忍び寄る悪意を描き、別の作品は、読者の価値観を根底から揺さぶるような衝撃をもたらしました。最終選考に残った作品はいずれも優れたものばかりで、甲乙つけがたかったことをここに記しておきます。

惜しくも受賞を逃した作品の中にも、強烈な個性を持つものが多く、今後の成長を期待せずにはいられません。細部の詰めをもう一歩進めることで、さらに強い印象を残せる作品になるでしょう。

最後に、今回の応募作を通じて、ホラーとミステリーの可能性がますます広がっていくことを感じました。恐怖とは何か、ミステリーの妙味とは何か、それを追求する作家の皆さんの情熱が、次回の応募作にどのように結実するのか、今から楽しみにしています。

あらためまして受賞者の皆様、おめでとうございます。そして、すべての応募者の皆様に、心からの敬意を表します。

今回も、受賞者の皆様には特別な提案をご用意しております。ぜひご期待ください。また、惜しくも受賞を逃した方々にも次のチャンスがあります。どうか筆を折らずに、さらなる成長を目指してください。

また次回、さらなる恐怖と謎に満ちた物語と出会えることを願って。

審査委員長/松田提樹

*特別審査員/大和田龍之介(評):

ホラー&ミステリー短篇大賞2、たくさんのご応募ありがとうございました。

今年は殺人鬼、怪談よりも・・・

ひとならざるモノが闊歩する物語が半数以上を占めていました。

目に見えないナニカ。

浮遊する亡霊とは違う闇に潜む悪意に満ちた邪悪な存在。それは突如として襲い掛かり、肉体と魂を喰らい尽くしてあなたの恐怖まで糧とする・・・

はじめからぼやけた存在の奴ら。

そのモノたちは有史以前からこの地に潜んでいたのかもしれない。または外宇宙から来訪者か?ヒトの妄執が生み出した幻なのか?

正体はともかく、全体的にぼやけた存在であることは確か。

欲を言えば・・・

ぼやけた存在だからこそ最初にそのモノの目的と存在意義を意識してほしかった。

正体を明かさずとも最期に至るまでの恐怖を生み出して欲しかった。

そして、そこに絡まるヒトの意識と存在とは?

われわれはどこから来てどこへ行くのか?

しかし、今回は化け物の見本市のような作品たちに久しぶりに出会えました。

ヒトの恐怖を食い尽くしこの世に這い出ようと襲い掛かかる数々の物語に拍手を送りたいと思います。

受賞者の方々おめでとうございます。

 

恐怖の蒐集家 大和田龍之介

【1000】1.ホラー&ミステリー短編大賞2 クリエイティブメディア出版 松田提樹 大和田龍之介

*受賞者

【1】大賞

 ◆該当者無し

—–

【2】最優秀部門賞

 ◆緑川小町さん「怨色の口減し」

 佐月紫露さん「黒死血赤の金魚売り」

—–

【3】最優秀賞

 瀧川優さん「陰蟲」

—–

【4】特別賞

 緑川小町さん「御霊の声」

 井関和美さん「とある殺し屋への依頼方法」  

 ミズサワ ヒロアキさん「主文、 君を死刑に処する」  


以上となります。

ご応募頂きました皆様に厚く御礼申し上げます。

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「ホラー&ミステリー短編大賞2」事務局

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