僕のたからもの
楪 蒼朋
『僕のたからもの』
暑い夏の日。
ひとりの青年が墓参りに訪れていた。
そこにじっと佇み、墓を見つめている。
ふと背後に、人の気配を感じた。
「・・・やっぱりお前も来たんか」
「ああ。命日には来れなかったからな」
二人で墓のまわりをきれいにし、花を手向ける。
「あれからもう一年になるんやなあ・・・」
(本文より)
”あなたにとって大切なものは何ですか?”
切なくも、温かい 『僕のたからもの』が電子書籍で登場。
価格 ¥240
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