みうのうみ
佐藤ゆみ子(さとうゆみこ)
第1回クリエイティブメディア出版・えほん児童書コンテスト
児童書部門『準大賞』受賞作
「みうのうみ」
■ストーリー
「みうのうみ」
『3.11東日本大震災』をテーマにした本作品は震災で家族を失ったひとたちの悲しみや痛みの本質が描かれている。両親を津波で失い、おばあちゃんと仮設住宅生活を送る主人公の「みうちゃん」。はじめのうちは色んな人の支援を受け、気を紛らわせることができていたので、小さな心の中で健気に「死んだ人のぶんまで一生懸命がんばらなくっちゃ。」とつぶやきながら、いい子にしていました。しかし震災から3年目を迎える頃から心身ともに悲鳴を上げ始め壊れていく。それは皮肉にも両親が名づけた「美海」という名が彼女をより苦しめていく。『両親の命を奪った「海」が「美しい海の美海」なんて許せない。偽物みたいで、苦しい。』その心の悲鳴は読む人に切なさと、ぶつけどころのない苦しい思いを痛感させる。『残された側の苦悩』の本質をついた涙の止まらない感動作品。
価格 ¥120
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