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それから以降、何をやっても上手くいかなくなった。バンカーに入れば目玉になっているし、ナイスショットでもデイポットの中にボールがある。その内にパターの調子も狂いだした。一メートルぐらいのパターもことごとくカップにけられるようになった。終わってみると、後半は四十八叩いてしまってトータル九十だった。吉ちゃんも巧みな亀田さんの陽動作戦にはまり、後半四十五のトータル八十七だった。しかし亀田さんはさすがに強かった。俺たち二人が崩れたせいもあって、伸び伸びとゴルフを楽しんでいた。トータル七十二のイーブンであがった。内山さんは後半、頭に血が上っている俺たちにいろいろと気を使ってくださっていた。亀田さんが俺たちに話しかけようとすると、
「亀ちゃん、あんたも少しは黙ってなさい」
とたしなめた。俺たちに気を使いすぎたせいか、亀田さんほどスコアーが良くなかった。それでもトータル七十九であがってきた。結局俺はトータルで二万円支払う事になってしまった。亀田さんに二万円手渡すと、
「今日はいつもに無く調子が良かったピヨン。これに懲りずに又いつでも挑戦してきなさい。このお金は次の時まで預かっとくピヨン」
と言って、俺の肩を叩いた。実にムカつく後味の悪いゴルフだった。でも自分で自滅してしまったのだから、仕方がない。自分自身にも腹が立った。
でも吉ちゃんを家まで送り届け、自宅へ帰る車の中で冷静になってみると、今日のゴルフに対して反省する事ばかりだった。確かに亀田さんも内山さんも強いと思った。ここ一番のパットは必ず決めてきた。俺と勝負に対しての心構えが違っていた。「かなりの修羅場を潜り抜けてきているなー」と思えた。「やはり競技ゴルフを経験していかないと真の強さは身につかないのかなー」とも思えた。来年は競技ゴルフもやってみようと心に決めた。
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