雨の歩道橋 二つの傘が 幸せそうに揺れている
三つの恋は 一つになれない いつも一つが残される
飛ぶべき方向が 分からなくなったら 思い切って 風まかせ
深呼吸ひとつ 全部 空っぽにして ゆっくりと 羽を広げてみよう
案外 行きたかったところへ 行けるかも
空の鍵盤を叩く 君の指先
揺れる 君の 前髪
膨らむ 僕の シャツ
風が 希望の唄を奏でる
時は束の間 だからせめて 花束にして
僕らは唄おう 希望の唄を
そんなふうに まっすぐな 15歳の 笑顔の前では 大人の つまらない体裁も くだらない理屈も おわらない言い訳も イッサイガッサイ コッパミジンだ
しまらない重箱の 突付き合いなんてやめて いっそこの際 コッペパンでも食べて 出直しだ