なくしたものを数えるよりも これから見つけられるものを数えてゆこう
ほんの少し 顔を上げれば そこには まだまだ 数え切れないほどたくさんの 新しい景色が
どんなことも きっと 覚悟 ひとつ。
自分が決めれば全ては進んでゆく
風はいつも吹いている
爪先立ちで 天を仰いで 紅の中に落ちてゆく 僕と君
いくつかの秘密を 胸に抱えたまま 逃避行
理由なんて いつも 言い訳みたいなものだから
確かなのは 今 この指先の 君の温度だけ
片意地張って 踏ん張って 頑張って頑張っているうちに こんなところまで来てしまった君に
ようやく訪れた安息ならば
もう心を解いてしまいなさい
君の探している“本物”は どこかに落ちているものじゃなく その手でつくってゆくものなんだよ
干し柿を 母さんとつくりました。
手が痛くなるほど 一生懸命 柿の皮を剥きました。
晩秋の優しい陽射しの中で 母さんと二人 縁側で 思い出話に花咲かせ。
人間も 干し柿と同じかな。
涙も苦労も 辛抱強く日向に吊るせば いつの日か 滋味豊かな微笑みになる。
軒先に 干し柿を吊るしながら 一人 そんなことを思いました。