私は、太宰の作品は『人間失格』以外読んでいない。
しかし、調べると太宰は東北の名家の生まれで、東京で流行の先端をいく人気作家としてもてはやされていたようである。
しかし、そんな状況でも、太宰の心の奥にある寂しさは癒されず、素人の女より商売女に心を傾け、商売女から心から愛される。
それは幼き頃、太宰が親から疎外されていた事のトラウマであったろう。
現代のようにAB型は一割しかいない、また、もともと良家の子供に多く天才肌という事を知っていれば、あそこまで自分を追い詰めなかったろう。
AB型とA型の心の隔たり、一方的に愛されても埋める事のできない溝を感じる。
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