Creator’s World WEB連載
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第1回 第2回 第3回 第4回
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海に寄せて

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いるかの写真

 心の求めるまま
 渚にたたずみ、
 海の息吹を受け止める。
 波打つ音は耳よりたやすく入り込み、
 魂まで響き渡る。
 打ち寄せるメロディーはまるで、
 揺りかごで聴いた子守歌のようだ。
 目を瞑り心を開く。
 いつのまにか意識が抜け出て、
 再び海に帰ってゆく。
 海の世界に下り、魚と戯れる。
 水底(みなそこ)に射し込む光を仰ぎ見る。
 やがて、海と一体となってゆく。
 指先までしみ渡って、
 すみずみまで潤おう。
 心のよどみは流れ出(い)て、
 清らかな湖面のようになってゆく。
 深き静けさ、水にあり。
 真珠のような希望が宿る。
 風が吹き渡り、時間を告げる。
 風になびく髪が頬を打ち、
 ふと我にかえる。
 立つ波が慕わしげに寄せてくる。
 ああ、海の麗しさ!
 澄んだ心を風が吹き抜けていく。
 誰のものにもならないで、
 自在に飛び廻る。
 木々を揺らし、梢を鳴らす。
 波を順(したが)いて来るは風の神(エーオルス)か。
 人のしがらみも解いてゆく。
 追い風に、勇み立つ。
 さあ、船出だ、時代の波に。
 進んでいこう、新たなうねりに。
 帰路に向かう背中に呼ぶ声がする。
 また 来なさい、と−。
 疲れてもいいのだ。
 傷ついてもいいのだ。
 また癒されるから。



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時を超えて

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 最初の出逢いに、私はたじろいだ。
 あなたは周りとまったく違った
 エネルギーを持っていたから。
 瞳と瞳の火花が散って、
 怖いほどだった。
 それが何故なのか
 私にはわからなかった。
 最初に気づいたのは、あなただった。
 あなたが問いかけても、
 私は逃げた。
 あなたは辛抱強く待っていた。
 日毎に、あなたの癒しに満ちた言葉は、
 確実に心に届いていった。
 傷ついて、長い間
 堅く閉ざされていた扉の鍵は開いた。
 あなたは、鍵を持ってやって来たのだ。
 夢にも思わなかった。
 扉が開(ひら)くことも、
 鍵の番人はあなただったことも。
 ゆっくりと、扉は開(ひら)かれた。
 幾重もの纏(まとい)をまくり上げて、
 あなたは奥に秘められた
 本来の姿の私に辿りついた。
 おもむろにひざまずいて、
 私の手を取った。
 「只今戻りました。お逢いしとうごございました。」
 こうして、
 騎士姿のあなたはあいさつをしたけれど、
 私は時を超えて来たあなたにとまどった。
 あなたはそおっと近づいて、
 私の髪部(こうべ)を包んだ。
 優しく髪をとかした。
 指先から深い愛情が伝わって、
 涙がこぼれた。
 一瞬のうちに想い出したのだ。
 その懐かしい指櫛を。
 あなたの瞳の奥に脈々と宿って来た
 愛の歴史を。
 熱い情熱を。
 私の全てを受け入れてくれる
 逞しいその腕を。
天体の写真  命を捧げて護ってくれた
 その男らしさを。
 気の遠くなるほどの
 昼と夜が流れても、
 愛は悲しみを癒し、
 愛は怖れを溶かす。
 愛に偶然はない。
 愛は永遠。
 二人が再び深く出逢う時、
 封印は解かれ、 
 私は心の城を明け渡すだろう。



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愛の序章

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生き残る為に
完璧に隠し通して来た。
時が満ち、鍵を持って現れたあなたの
呼び掛けに応じて、
封印されし魂は顕われた。
その時は一瞬にして訪れ、
私を根底から覆した。
鎧兜(よろいかぶと)は、打ち捨てられた。
もう止まらない。
情熱的な魂は解放された。
人形のような身体に
血が通い始め、力強く鼓動を打ち始めた。
肌は潤いを増し、瞳に光が宿った。
再び息を吹き返した魂は
本来の姿を顕わした。
逞しい腕の中で
愛を容(い)れ、愛を語り、愛を識(し)る。
愛が生まれたわけではない。
初めに愛が在ったのだ。
神が座標軸を動かし、
二人は再び出逢った。
次元を破り、時を超えて−
二人の歯車は噛み合い、
同じ時を刻む。
希望の未来を紡ぐために。
永久の時間の流れの中で…

バラの写真


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なんて可愛い子でしょう (子守歌)

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   何て可愛い子でしょう。
   何て素晴らしい子でしょう。
   まだ生まれてまもない我が子。
   愛を通じて こんなにも、
   輝ける子に恵まれた。
   あなたは 愛から生まれた。
   あなたは 光から生まれた。
   歓びを届ける天使。
   真理を奏でる天使。
   ああ 何て幸せでしょう。
   天から祝福されたしるし。
   神のなされたことの奇蹟。
   私の内に 一つの生命を宿されて、
蝶の写真    神秘の力で育まれた。
   愛から素晴らしいことが生まれた。
   あなたの全てが 胸を打ち、
   あなたの息吹は 私と繋がる。
   過去と現在を結び、
   未来を開く。
   ありがとう、
   愛し子よ 愛し子よ。
   母の胸で、
   春に包まれて眠れ。
   希望に満ちて眠れ。