2つの名前をもつカラス

ほんだしずか

第1回クリエイティブメディア出版・えほん児童書コンテスト
えほんストーリー部門『最優秀部門賞』受賞作

「2つの名前をもつカラス」

■ストーリー
あるところに 1羽のカラスがいました。そのカラスの名前は"カン太"といいました。
カン太は人間が大きらい。それは、カン太がゴミぶくろをつついていると、人間にほうきでたたかれ、けがをしてしまったからでした。ある日、カン太が木に止まり、かきのみをたくさん食べてうとうとねむっていると、足をすべらせて、じめんへおちてしまいました。
すると、そこにはいじわるな男の子たちがいて、カン太をつかまえてしまいました。
「しっかりおさえろー。」そして、カン太はペンキでらく書きをされてしまったのです。
「くちばしが黒いから、黄色くぬっちゃえー。」
「やっちゃえ、やっちゃえー。えへへへへ。ぼくもやりたいなあ。顔にもかいちゃおう」
「あはははは!見ろよ、このカラス!九かん鳥みたいだぜー!」
カン太は九かん鳥にされてしまいました。
すると、こんどはペットショップにいるおじさんがカン太をのぞきこみました。
「やぁやぁ、これはわしの店からにげた九かん鳥じゃないか。きみたち、つかまえてくれてありがとう!」と言って、おじさんはカン太をペットショップへつれていってしまうのです。そのペットショップで「カン太」は心優しい「さち子ちゃん」と出会います。
さて、実は「カラス」であるカン太と「九官鳥」だと信じ込んでるさち子ちゃんの新しい生活はどうなっていくのでしょう。

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価格 ¥240

 

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ARCHIVE :: 2015年07月 

販売開始致しました。  

¦ 2015年07月10日 ¦ 10:50 ¦ Fri