那北の春

森三次郎(もりさんじろう)

「パンドラの箱は開けられた。
二四○×年イスラム革命軍がイスラエルを核攻撃。イスラエルも周辺国に核で反撃。アメリカが中東に介入参戦。戦火は周辺国に拡大、地球温暖化による大旱魃、大洪水に加え大不況で飢餓、貧困、不満渦巻く全世界に戦乱が波及。やがて国どうしの戦争に発展、核兵器が飛び交い地球は壊滅的な状態となる。
日本は東京、大阪をはじめ主要都市が核攻撃を受け軒並み壊滅状態。
人口は激減、無政府状態のため被害は不明。推測で人口はほぼ七〇%減、損害額計り知れず。被害を免れた地方に勢力集団が多発し、離散集合を繰り返し、治安は極度に悪化。かつての文明利器類は技術も生産手段も原材料もなく衰退の一途となる。
いままで当たり前のようにあったインフラ、電気、ガス、水道、電話など文明の利便はその殆んどがマヒ、もしくは重大な問題を抱えて先行き不透明。時代は逆走を始めた。
パンドラの箱から放たれたありとあらゆる災悪。人間はどこへ向かっているのか、パンドラの箱の底のかたすみに残されたといわれる小さな希望は、はたしてあるのかないのか。 人間は、どこへ行こうとしているのか。」(プロローグより)
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那北は荒れ果てた日本にあって、みなが羨む平和で美しい理想郷。そんな那北にもイナゴ(難民の群れ)が近づいて危機にさらされる。
那北の勇敢な若者、秋津正人は首長円城寺鉄馬の密命を帯びて那北のために困難な旅に出る。はたして那北は救われるのだろうか。
森三治郎が描く新感覚の近未来ファンタジー小説書き下ろし。 『人の行方』に次ぐ第二弾!! 遂に電子書籍化!!

■目次
プロローグ
一、出立
二、検問所
三、唐沢一族
四、荒島一家
五、戸能綱吉
六、北へ
七、矢板の攻防
八、会議
九、那北の攻防
参考・応用文献


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◆アプリ開発◆
株式会社PASSWORD
movilibo studio

◆企画協力◆
クリエイターズワールド
http://www.creatorsworld.net

◆出版◆
クリエイティブメディア出版

価格 ¥240

著者プロフィール
森三次郎(もりさんじろう)

昭和25年、栃木県生まれ。
現在、栃木県那須町在住。製造業従業員。
メス犬2匹を飼っている。
毀誉褒貶なし。
電子書籍アプリ『人の行方
(クリエイティブメディア出版)