魔女の契約日 23のアルカナ U

時雨キョウ(しぐれきょう)

■魔女の契約日(1)の続編。短編集・3話を収録。
第一話『THE FOOL』(愚者のカード)/すべてに1番だった小学生の「僕」にFOOL(愚者)のカードが告げる運命は?「さあ、タロットウィッチ、お目覚めの時間だよ。きししししっ」。
第二話『THE TOWER』(塔のカード)/パワハラ上司を持つツキから見放されたサラリーマンにTOWER(塔)のカードが告げた崩壊の運命とは?
第三話『THE HERMIT』(隠者のカード)/いつも友達とつながっていないと不安なメール中毒の女子高生にHERMIT(隠者)のカードが課した試練は?

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■魔女の契約日(1)〜23のアルカナ〜プロローグのおさらい

漆黒の舞台で金星のように輝く美しき奇跡の奏者、若き天才ピアニスト、通称「黒髪のリリィ」。小さなホールに渦巻いた歓声と拍手の中、コンサートマスターと握手を交わし舞台の熱狂に包まれ頂点への期待で興奮した彼女。その美しき姿が、今宵を最後に消えた。

彼女は、タロット占い師の元へと向かった。

数あるタロットカードの中に紛れ込んだ白紙カードを引いてしまった彼女は、タロット占い師からこの魔力のあるタロットカードの「持ち主」になることを命じられる。断ることもできたはずだが、体内に脈々と流れる霊媒師の曾祖母の血が「若く美しい姿とピアニストとして成功」を捨てさせ「タロット占い師として歴史に名を刻む、タロットカードの持ち主」になることを選ばせた。こうして黒髪のリリィから白髪頭で干からびた醜い顔の辻占い師となった彼女は、多くの人間の運命の幸運と破滅と必然を見続け、歴史に名を刻んでいくことになる。

タロットウィッチとともに。

この魔法のタロットカードは人々の情報を飲み込んでは満腹になる23の胃袋をもった生物である。
「さあ、タロットウィッチ、お目覚めの時間だよ。きししししっ」。


【機能紹介】
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【アプリ開発】
株式会社PASSWORD
movilibo studio

【出版】
クリエイティブメディア出版

価格 ¥360

著者プロフィール
時雨キョウ(しぐれきょう)

千葉県出身。
もと書店員。
神社仏閣、特に奈良の仏には思い入れが深く、毎年訪れている。