選考基準
デビューを飾った若手クリエーター&アーティスト。特に2008年の活躍が、社会・文化、各業界に多大な影響を与え、今後の活躍が期待される人を各部門で選出。
選考方法
各界で活躍する選考委員(ボードメンバー)が、選考基準を満たした若手クリエーター&アーティストを推薦。MFUベストデビュタント選考会によって最終決定。
profile
アメリカ留学中にテーラーに出会い、服飾を学び始める。アントワープ王立アカデミーへ留学し、在学中、世界で最も権威がある「イエール国際フェスティバル」に参加。その後、アントワープ在住のニットデザイナーに師事。帰国後、自身のブランドを立ち上げる。今年にブランド名を「AKIRA NAKA」に改名。
斬新な発想と、シンプルな表現。
新しい感性でシーンを牽引する
profile
1984年山形県出身。2001年、カイカイキキ主催の「GEISAI」で発掘される。翌年、パリのカルティエ財団現代美術館「Coloriage(ぬりえ)展」でデビュー。以降、Nanoギャラリー(パリ)、Kaikai Kiki Gallery(東京)やLehmann Maupin Gallery(ニューヨーク)で個展を開く。08年、写真作品集『SUN』(パワーショベルブックス)を刊行。ピュアな感性で「楽しいこと」を追求
写真とドローイングやペインティングを組み合わせた独自の手法で、一躍アート界の新星となった佐藤さん。もともと絵を描くのも写真を撮るのも「楽しいから続けていた」が、5年前、メキシコ旅行で撮った写真の上に絵を描いてみたことからこの作風が始まった。「写真は見たまましか写らないけれど、そのとき思ったことや前後に起こったこと、こうだったらと想像したことを絵で加えられるのが面白いですね」。そんな想像力が広げる作品の世界は、いずれも自由でのびやか。個展会場で子供たちがはしゃぎ、走り回っていたというのも納得してしまう。profile
鈴野浩一さん(右)は、1973年神奈川県出身。横浜国立大学大学院修了後、シーラカンス K &Hなどに勤務。禿真哉さん(左)は、1974年島根県出身。明治大学大学院修了後、青木淳建築計画事務所に勤務。独立後の2004年、トラフ建築設計事務所を設立。アジアデザインアワード大賞、JCDデザインアワード金賞・銀賞など受賞多数。制作のベースは、見方が変わるモノづくり
学校も職場も異なる2人が、目黒のホテル「クラスカ」のプロジェクトで共同作業をすることに。活動は期間限定のつもりだったが、その後、仕事の依頼が次々と入り、あっという間に有望な若手建築家として世に知れることになる──ディレクションを担当する鈴野浩一さんと、図面を引くなどの作業を担当する禿真哉さん。「性格は違うが、面白がる部分が同じ」だとお互いを認め合う2人の「トラフ建築設計事務所」は、今年で5年目を迎えた。profile
1980年沖縄県出身。2003年に上京、都内各地のライブハウスなどで活動を始めた。07年、語学と本場の音楽を学ぶためニューヨークへ渡るが、父親の急死と母親の病気のため約4カ月で帰国。その後、アルバイト先の日本外国特派員協会のレストランでその歌声が話題となり、本年6月ファーストアルバム『LAN』をリリースした。12月15日に六本木「alfie」でライブ予定。詳しくは http://hats.jp/
ジャズから沖縄民謡まで
甘く切ない声で魅了する歌姫
profile
1976年大阪府出身。歌手として『夢見る機械』(2004年)、『頭の中と世界の結婚』(05年)などのアルバムをビクターエンタテインメントより発表。05年、『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』(青土社)、06年、随筆集『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』(ヒヨコ舎)を刊行。07年初めての中篇小説『わたくし率 イン 歯ー、または世界』が第137回芥川賞候補となる。同年、坪内逍遙大賞激励賞を受賞。08年『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞。
類い希なる言語感覚を武器に
既存の小説の枠を軽やかに超える
毎年、ベストデビュタント賞受賞者達の紹介と、作品の世界を一般の方々に見て頂こうとする文化的催事「クリエーターズファイル展」が(株)ミキモト様のご支援で開催されます。併せてご高覧頂きますよう、お願い申し上げます。
[日時] 2009年3月12日(木)〜3月24日(火) AM11:00〜PM7:00
※2009年3月24日(火)はPM5:00まで。3月18日(水)は定休日。
[場所] 東京・銀座4丁目ミキモト本店 6F ミキモトホール 入場無料
[出展] 第5回ベストデビュタント賞受賞者全員の作品、及びインスタレーション